メルカリやヤフオクで車を買った時の車庫証明手続き

最近では、メルカリやヤフオク、ジモティーなどのアプリを使って、個人間で中古車の売買をすることが当たり前になってきました。 お店を通さない分、安く車が手に入るのが最大の魅力ですが、一つだけ大きな落とし穴があります。
それは、「面倒な手続きをすべて自分でやらなければならない」ということ。
特に「車庫証明(自動車保管場所証明書)」は、車を手に入れた後に必ず行わなければならない名義変更手続きの「必須条件」です。
今回は、個人売買で車を購入した際の車庫証明の取り方と、初心者が陥りやすいトラブルについて解説します。


1. ディーラー購入と個人売買の違い

お店で車を買う場合、営業担当者が「ここにハンコをください」と書類を用意してくれます。 しかし、個人売買では誰も助けてくれません。

  • 売主(出品者): 車と必要書類(車検証、印鑑証明書など)を渡すだけ
  • 買主(あなた): 車庫証明を取り、自分で陸運局に行って名義変更をする

この「車庫証明」が取れていないと、陸運局に行っても名義変更(移転登録)ができず、いつまでも車の所有者が「売主」のままになってしまいます。

2. 手続きの流れ:まずは「車検証」のコピーをもらおう

個人売買で車庫証明を取る際、一番最初にやるべきことは、売主から「車検証(自動車検査証)」の画像やコピーを送ってもらうことです。
車庫証明の申請書には、以下の情報を正確に書く必要があります。

  • 車名(メーカー名)
  • 型式
  • 車台番号
  • 自動車の大きさ(長さ・幅・高さ)

これらはすべて車検証に載っています。 車が手元に届く前であっても、データさえあれば車庫証明の申請は先行して行えます。 (※スムーズな取引のために、納車前に車庫証明を済ませておくのがベターです)

3. 申請の手順【3ステップ】

ステップ① 書類の準備

管轄の警察署に行くか、県警のホームページから申請書をダウンロードします。 駐車場が自分の土地なら「自認書」、借りている駐車場(月極やマンション)なら大家さんから「承諾書」をもらいましょう。

ステップ② 警察署へ申請(平日のみ)

管轄の警察署へ行き、書類を提出します。申請手数料(約2,000円〜2,800円程度)を支払います。 ここで交付予定日(通常は中2日〜3日後)を伝えられます。

ステップ③ 交付(受け取り)

指定された日以降に再度警察署へ行き、車庫証明書を受け取ります。 この書類の有効期限は「概ね1ヶ月(40日以内)」です。これを持って、陸運局へ名義変更に行きます。

4. 個人売買特有の「3つの注意点」

個人売買だからこそ起きやすいトラブルがあります。これらには十分注意してください。

① 期限切れの恐怖(印鑑証明書 vs 車庫証明)

名義変更には、売主の「印鑑証明書」が必要です。これの有効期限は発行から3ヶ月。 一方、あなたが取る車庫証明の有効期限は約1ヶ月。 売主から書類が届くのが遅れたり、手続きを後回しにしていると、「書類の期限が切れた!また売主に取ってきてもらわないと…」という気まずい事態になります。

② 県外ナンバーの車を買った場合

県外の売主から車を買った場合、名義変更と同時に「ナンバープレートの交換」が必要です。 車庫証明は「あなたの住んでいる地域(使用の本拠)」で取りますが、名義変更は「あなたの管轄の陸運局」に車を持ち込む必要があります(※出張封印を使わない場合)。

③ 「とりあえず路駐」はNG

「手続きが終わるまで家の前に置いておこう」というのは法律違反(車庫法違反)になるリスクがあります。納車されるタイミングに合わせて、確実に駐車場を確保し、車庫証明を取っておく必要があります。

5. まとめ:面倒な手続きはプロに任せて、安心のカーライフを

「安く車を買ったのに、手続きのために会社を休んでいたら、結局高くついた…」 「書類の書き方がわからなくて、売主に迷惑をかけてしまった」
そんな失敗を防ぐために、行政書士を活用するという手があります。
行政書士に依頼すれば、

  1. 車庫証明の取得代行(警察署へ行く必要なし)
  2. 名義変更の代行(陸運局へ行く必要なし)

これらを一括でお任せいただくことも可能です。
当事務所では、個人売買・オークション売買に伴う車庫証明取得の実績が多数ございます。 「書類が揃っているかわからない」「売主さんからデータが届いたけどどうすればいい?」といった段階からのご相談も大歓迎です。
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