軽二輪(126cc〜250cc)の売買手続きに必要な書類と陸運局での流れ

「250ccのバイクを友達から買った。車検がないから手続きは簡単だよね?」 「『軽』二輪だから、軽自動車検査協会に行けばいいの?」
126cc〜250ccのバイク(通称:軽二輪)は、車検がなく、高速道路にも乗れるため人気のあるクラスです。 しかし、いざ名義変更をしようとすると、「どこに行けばいいのか?」「何の書類が必要なのか?」といった部分で混乱する方が多いです。
特に間違いやすいのが「行く場所」です。 今回は、軽二輪の手続きの正しい場所と、名義変更(記入申請)の完全ガイドをお届けします。


1. 最大の罠!「軽」二輪だけど行くのは「陸運局」

ここが一番間違いやすいポイントです。 名前に「軽」と付いていますが、軽自動車(黄色ナンバーの車)の手続き場所である「軽自動車検査協会」では手続きできません
正しくは、普通車や大型バイクと同じ「運輸支局(陸運局)」です。

車種手続き場所
軽自動車(4輪)× 軽自動車検査協会
軽二輪(126cc〜250cc)〇 運輸支局(陸運局)
小型二輪(251cc〜)〇 運輸支局(陸運局)

ナビの設定を間違えると、全く違う場所にたどり着いてしまいますのでご注意ください。


2. 車検証はない!あるのは「届出済証」

軽二輪には車検制度がないため、「車検証」という書類は存在しません。 代わりに「軽自動車届出済証(けいじどうしゃとどけでずみしょう)」という書類があります。
これが車検証の代わりとなる最重要書類です。 名義変更の際は、旧所有者から必ずこの「届出済証」を受け取ってください。

※注意:書類の形が変わりました 2019年7月以降、軽自動車届出済証は「A4サイズのコピー用紙」のような様式に変更されました。それ以前の古いバイクの場合、「オレンジ色の小さい紙」であることがあります。どちらも有効ですが、再発行や名義変更をするとA4サイズに切り替わります。


3. 名義変更(記入申請)に必要な書類リスト

250cc以下のバイクの名義変更は、法的には「届出事項の変更」という扱いになります。 実印は不要ですが、書類に不備があると受け付けてもらえません。

【新所有者】が用意するもの

  1. 住民票の写し(マイナンバー記載なし、発行から3ヶ月以内のもの)
  2. 印鑑認印でOK)
  3. 自賠責保険証明書(有効期間が残っているもの)
    • ※名義変更の手続き自体には必須ではありませんが、運行には必須です。

【旧所有者】から受け取るもの

  1. 軽自動車届出済証(原本)
  2. 譲渡証明書
    • 旧所有者の氏名・住所・認印・車台番号などが記載されたもの。

【共通】当日作成するもの

  1. 軽自動車届出済証記入申請書(軽二輪第1号様式)
    • 運輸支局の窓口で配布されています(無料)。
    • 鉛筆で記入するOCRシートです。
  2. 軽自動車税(種別割)申告書
    • 税金の請求先を変更するために必要です。

4. ナンバープレートが変わる場合の流れ

管轄が変わる引越しや売買(例:練馬ナンバー → 足立ナンバー)の場合、ナンバープレートの交換が必要です。

① バイクの持ち込みは「不要」

ここが車検のあるバイク(251cc以上)との大きな違いです。 軽二輪には車検も封印もないため、バイク本体を陸運局に持ち込む必要はありません。
「ナンバープレート」と「書類」だけを持っていけば手続き可能です。 古いナンバープレートを自宅で外し、電車やバスで陸運局へ行って手続きを済ませ、新しいナンバーを持って帰宅して取り付ける、ということが可能です。

② 手続きの流れ

  1. ナンバー返納: 窓口で古いナンバーを返却し、シールを受け取る。
  2. 書類申請: 必要書類を提出し、新しい「軽自動車届出済証」を受け取る。
  3. 税申告: 税金の窓口で変更手続きを行う。
  4. 新ナンバー購入: 新しいナンバープレートを購入(約500円〜600円)。

5. 忘れがち!「自賠責保険」の名義変更

陸運局での手続きが終わっても、まだ完了ではありません。 ナンバープレートに貼ってある「自賠責保険のステッカー(保険標章)」と「証明書」の手続きです。

  • ステッカー: 有効期限が残っていれば、古いナンバーから丁寧に剥がして、新しいナンバーに貼り替えます(再利用不可の場合は、保険会社で再発行してもらいます)。
  • 名義変更: 陸運局では自賠責保険の名義変更はできません。ご自身で加入している保険会社の窓口へ連絡し、新しい届出済証を見せて「権利譲渡(名義変更)」の手続きを行ってください。

これを行わないと、満期のお知らせが前の持ち主に届いてしまい、更新漏れ(無保険運行)の原因となります。


まとめ:軽二輪の手続きは「平日のみ」

軽二輪(126cc〜250cc)の手続きは、バイクを持ち込む必要がないため、比較的ハードルは低いです。 しかし、「運輸支局が開いているのは平日の日中のみ」という事実は変わりません。
「平日休みが取れないから、いつまで経っても名義変更できない」 「ネットオークションで買ったけれど、相手の書類が合っているか不安」 「ナンバープレートを外す工具がない」
そのような場合は、行政書士にお任せください。 当事務所では、お客様からナンバープレートと書類を郵送していただくだけで、名義変更手続きを代行するサービスを行っております。 面倒な陸運局への出頭は不要です。最短スケジュールで、新しい車検証(届出済証)とナンバーをお届けします。

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この記事を書いた人

行政書士古川俊輔
行政書士古川俊輔
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