車庫証明はなぜ必要なのか?

車庫証明はなぜ必要なのか? 義務の背景と放置した場合のリスクをプロが解説!

新車を購入した時や中古車を購入して名義変更をする時、必ず耳にする「車庫証明」。
「なぜ車を持つために、駐車場の証明が必要なの?」と疑問に感じたことはありませんか?
手続きが面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、この車庫証明は、法律で定められた重要な義務であり、私たちの生活を守る上で欠かせない役割を担っています。
この記事では、車庫証明の専門家である行政書士が、その必要性の背景から、手続きを怠った場合のリスクまでを分かりやすく解説します。

車庫証明の法的根拠:「自動車の保管場所の確保等に関する法律」

車庫証明は、通称「車庫法」と呼ばれる「自動車の保管場所の確保等に関する法律」によって、その取得が義務付けられています。
この法律が定める車庫証明の主な役割は、以下の2点です。

目的①:路上駐車の防止と道路交通の円滑化

もし、車を所有する人すべてが保管場所を確保せずに、家の前や道路に自由に駐車し始めたらどうなるでしょうか?
・緊急車両の通行が妨げられる
・交通渋滞が悪化する
・交通事故のリスクが高まる
といったことが考えられます。
車庫法は、「自動車の保有者は、自動車の保管場所を確保しなければならない」と定めることで、このような無秩序な駐車を防ぎ、安全で円滑な道路交通を維持することを目的としています。

目的②:自動車の所有者と所在地の明確化

車庫証明書には、「自動車の使用の本拠の位置(普段車を使う場所)」と「保管場所の位置(駐車場)」が記載されます。
このおかげで、事件・事故が発生した際や災害時に、その車の所有者がどこにいるのか、どこに車があるのかを特定することができます。

車庫証明が必要となる具体的なケース

車庫証明が必要なのは、以下の3つのケースです。
・新車・中古車を購入したとき
・引っ越しなどにより、車を使う場所の住所が変わったとき
・駐車場が変わったとき
これらのケースの場合は、「自動車保管場所証明書(車庫証明書)」が必要になります。

車庫証明手続きを怠った場合のリスク

「少しぐらい遅れても大丈夫だろう」と車庫証明の手続きを怠ったり、虚偽の申請をしたりすることは、法律違反となります。
車庫証明の虚偽申請:20万円以下の罰金
保管場所の不届・虚偽届出(住所や保管場所が変わったのに手続きをしない):10万円以下の罰金
また、車庫証明がないと運輸支局で車の登録・名義変更ができません。

まとめ

車庫証明は面倒な手続きではあるものの、安全な社会生活と円滑な交通を守るための重要な役割があります。
平日の日中に警察署に行くことができない場合や、書類の書き方がわからない場合は行政書士に依頼するのも良いでしょう。

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