軽自動車の名義変更は普通車と何が違う?実印不要・封印なしのルールと手続きガイド

「軽自動車をもらったから名義変更したいけれど、普通車と同じように陸運局に行けばいいの?」 「軽自動車はハンコが実印じゃなくていいって本当?」
日本の自動車保有台数の約4割を占める軽自動車。 その手軽さから、個人間での売買や譲渡も頻繁に行われていますが、手続きに関しては普通車(登録自動車)と全く異なるルールが存在します。
「普通車と同じつもりで陸運局に行ったら、門前払いされた……」 そんな失敗を防ぐために、今回は軽自動車ならではの名義変更(正式には「自動車検査証記入申請」)のルールと、手続きのポイントを解説します。


1. 普通車とここが違う!4つの大きなポイント

軽自動車の手続きが普通車と違うのは、主に以下の4点です。

① 行く場所が違う!「陸運局」ではなく「軽自動車検査協会」

これが最大の違いです。

  • 普通車: 運輸支局(通称:陸運局)
  • 軽自動車: 軽自動車検査協会

同じ敷地内にある場合もありますが、全く別の場所に設置されている地域も多いため、行く場所を間違えると大変なことになります。必ず事前に管轄の「軽自動車検査協会」の場所を調べておきましょう。

② 印鑑が違う!「実印」は不要

普通車の名義変更には「実印」と「印鑑証明書」が必須ですが、軽自動車では原則として認印(シャチハタ不可)でOKです。 そのため、役所で印鑑証明書を取ってくる必要はありません。

③ 車庫証明のタイミングが違う!「届出」は名義変更の後

普通車は名義変更のに車庫証明を取らないと手続きできませんが、軽自動車(保管場所届出が必要な地域)は、名義変更が終わった後に警察署へ届け出ればOKです。 順序が逆なので、スケジュールが組みやすくなっています。

④ ナンバープレートの「封印」がない!

普通車の後ろのナンバーにはアルミ製の「封印」がありますが、軽自動車にはありません。 そのため、ナンバーが変わる場合でも、自分でプラスドライバーで外して取り付けることができます。 ※ただし、ナンバー変更がある場合は、原則として車両の持ち込み(またはナンバープレートの持参)が必要です。


2. 軽自動車の名義変更に必要な書類リスト

軽自動車の手続きは「実印」が不要な分、書類はシンプルです。

【新所有者】が用意するもの

  1. 住民票の写し(マイナンバー記載なし、発行から3ヶ月以内のもの)
  2. 認印(申請書に直接押印する場合)
  3. 申請依頼書(代理人に頼む場合)
    • 普通車の「委任状」にあたる書類です。

【旧所有者】が用意するもの

  1. 自動車検査証(車検証)原本
  2. 申請依頼書
    • 旧所有者の認印が押してあるもの。

【共通】作成する書類

  1. 自動車検査証記入申請書(軽第1号様式)
    • 当日に協会で入手できます(無料)。
  2. 軽自動車税(種別割)申告書
    • 税金の請求先を変えるための書類です。
  3. ナンバープレート(管轄が変わる場合のみ)
    • 今のナンバーを外して持っていきます。

3. 注意!忘れると痛い目に遭う「税止め」の手続き

他県ナンバーの軽自動車を名義変更する場合、絶対に忘れてはいけないのが「税止め(ぜいどめ)」です。
軽自動車税は各市区町村が管理しています。 名義変更をして新しいナンバー(A市)になっても、前の所有者が住んでいた役所(B市)には、「車がA市に行きましたよ」という情報は自動的には伝わりません。
これを伝えないと、前の所有者(B市)に税金の請求書が届き続けてしまうトラブルが発生します。

【対処法】 手続きの際、軽自動車検査協会の窓口で「税止めをお願いします」と伝え、手数料(代行料)を支払って依頼するのが一番確実です。数百円〜千円程度かかりますが、後々のトラブルを防ぐために必ず行いましょう。


4. ナンバー交換は自分でできる?

軽自動車には「封印」がないため、管轄が変わってナンバー変更が必要な場合でも、必ずしも車に乗って検査協会に行く必要はありません。
「自宅でナンバープレートを外して、プレートと書類だけを持って電車で手続きに行く」ということが物理的に可能です。
ただし、新しいナンバーをもらって帰宅し、取り付けるまでの間、その車は「ナンバーがない状態」になります。公道(自宅前の道路含む)には絶対に駐車できませんので、完全に私有地内で作業ができる環境に限られます。


まとめ:書類は簡単でも「平日」の壁は同じ

軽自動車の名義変更は、印鑑証明書が不要な分、普通車に比べればハードルは低いです。 しかし、「平日の日中に軽自動車検査協会へ行かなければならない」という点は変わりません。
また、申請書(OCRシート)の書き方は独特のコード記入が必要で、慣れていないと現地で何度も書き直しになることもあります。
「仕事が忙しくて手続きに行けない」 「申請依頼書の書き方がよくわからない」 「ナンバーが変わるけれど、どうやって交換すればいい?」
このような方は、行政書士にお任せください。 当事務所では、軽自動車の手続き代行も承っております。書類の作成から新しいナンバープレートの受け取りまで、迅速に対応いたします。

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この記事を書いた人

行政書士古川俊輔
行政書士古川俊輔
自動車専門の行政書士
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